2.調査~洗浄前処理

2019年10月

修理工程1

●調査 修理カルテ

資料の構造・素材、本紙の劣化・破損・欠落、汚れの付着等の状況調査のため、写真撮影を行います。情報の共有化、修理箇所の見落とし防止のために、写真上に修理が必要な箇所を赤色でマーキングをして「修理カルテ」を作成します。そして、調査結果に基づき修理方針を決定します。

●解装

軸から取り外し本紙のみの状態にします。今まで本紙の裂け目を塞いでいた紙片や後付け補修された吊り下げ部材等は、全て捨てずに保存します。そして今後の研究の素材とします。

●洗浄前処理 ドライクリーニング

特殊ケミカルスポンジ、超極細繊維の布巾、非常に毛の柔らかい刷毛・筆等を用いて、表面に付着している微塵な付着物を除去します。

●洗浄前処理 粘着テープの除去

破損修理の際に使用された粘着テープは、時間の経過とともに、セロハンの硬化による剥がれ、粘着剤の本紙への浸透に伴う変色・劣化等をまねきます。より一層慎重な作業が求められるために修理に手間が掛かります。

(北澤清貴)