2.迷信を避けよ

2022年6月

『迷信』とは、昔から人々に信じられていることのなかで、合理的・科学的な根拠がなく、社会生活を営むのに実害があったり道徳に反するような知識・俗信のことです。明治になり急速な近代化が図られるなか、いわゆる『迷信』は非科学的なものとして排除されていきます。修身教科書でも『迷信』を排除するためには、科学的な知識と社会環境の改善が必要となることが取り上げられています。
 それでは1910(明治43)年4月から使用された第二期国定の修身教科書を見てみましょう。


「第十六 迷信を避けよ」
国定第二期 尋常小学修身書 巻4 児童用
1910(明治43)年 文部省

※画像は一部合成しています。(タイトル部分前頁より)


「第九 迷信に陥るな」
尋常小学修身掛図 第4学年用上
1937(昭和12)年 文部省


(北澤清貴)